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                こっこうブログ

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原作:江戸川乱歩 ~ 芋虫ごおろごろ、著作権ぽっくりこ ~

江戸川乱歩 本紹介 少年探偵団 明智小五郎

江戸川乱歩って季節的に言えば夏なんですよねえ

 

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      江戸川乱歩

 

でもあえて冬

 

日本のこんな時期、気分も本読んでちょっと変えてね、閉じこもって違う世界を垣間見るのもありかなと

 

年末にゆっくり本読めるゆとりがあって、乱歩まだ読んでない人はホント幸せ

 

あの妖しくもわくわくさせられる世界を、この年末の特別な感じのこの頃の空気の中で初めて知れるとか

 

もう夜こっそり、誰かに見られたらマズイなあなんて背徳感でも出ればなお結構

 

まあ初心者はまず短編から入るのがベストですね

 

    『江戸川乱歩傑作選』

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               © 新潮社

 

二銭銅貨

『D坂の殺人事件』

『屋根裏の散歩者』

『心理試験』

『赤い部屋』

『二癈人』

人間椅子

『鏡獄』

『芋虫』

これらを収録

 

『芋虫』以外、大正時代に書かれた

 

もうウェルカム変態さん

趣向錯誤者さんいらっしゃ~い

そんなのがオンパレード

 

●『二銭銅貨

 

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乱歩のデビュー作

偶然、手にした二銭銅貨(昭和初期まで流通した銅貨幣)が二枚に切られ、中に暗号を記された紙をみつけて解いた青年が大金を得るのだが…乱歩デビュー作

 

●『屋根裏の散歩者』

 

何をやってもこの世がつまらない郷田三郎は引っ越してきた新築のアパートでひょんなことから屋根裏への入り口を見つけ、徘徊を始めることから隣人の本性を知っていく内に、完全犯罪を思いつき…

 

●『赤い部屋』

 

この世の楽しみをあきくした者達が集う、真っ暗な部屋で、ある男が決して裁けることが出来ない殺人を幾度繰り返したことを語りだし…

 

●『人間椅子

 

ある女流作家に送られた一通の手紙。それは腕利きながらも、世にも醜い椅子職人が自ら作った椅子の中に入っては、憧れた上流階級者らの屋敷に忍びこみ、そっと椅子の役割をしていたという常軌を逸したことがつづられており…告白文で書かれた傑作

 

などなどです

 

あと注目はやっぱりこれでしょうか

 

●『芋虫』

 

戦争によって四肢をなくし、口もきくことはおろか五感もままならず、死ぬにも死ねない夫と、最初こそ献身的であった妻が豹変しだし、夫をののしっては意のままにする快楽に身を落としていく様を描く。乱歩のエログロナンセンスの代表作

 

『芋虫』にいたっては 左翼が反戦作品としてとらえたみたいですがまったくもってそんな意図があったわけではないようで

後々これは真っ先に当時の検閲に引っかかり、発禁処分となっています

軍人達も国のために戦ったら英兵扱いの時代、やはり目を付けたそうです

ちんぷな想像力では誰しも似たり寄ったりになるんでしょうね

あんま今も変わんねえ

 

乱歩は純粋にあの時代に快楽を書きたかっただけなんでしょうねえ

 

他にはこれ

 

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        © 新潮社

収録作

『石榴』

押絵と旅する男

『陰獣』

『目羅博士』

『人でなしの恋』

『白昼夢』

『踊る一寸法師

 

短編の方が得意だった人のようです

 

『石榴』と『陰獣』は中編ですけどね

 

短編集なら

 

          『算盤が恋を語る話』

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     ©TOKYO SOGENSHA

収録作

『一枚の切符』

『恐ろしき錯誤』

『双生児』

『黒手組』

『日記帳』

算盤が恋を語る話』

『幽霊』

『盗難』

『指環』

夢遊病者の死』

 

こっちは初期のもの

 

で、長編も書いたことは書いてたようですが、いっつも煮詰まってちょくちょく休載してた

 

出版社から富樫扱い

 

長編、中編なら他にはこんなの

 

一寸法師

(乱歩初の長編)

『蜘蛛男』

『魔術師』

(小林少年初登場 一時ポプラ社から少年向けものとしても出てたけど後に外された そりゃそうだ的に色々とえぐい)

『吸血鬼』

『パノラマ島奇談』

『孤島の鬼』

(映画がカルト なんかキャッホーな土方巽暗黒舞踏派が出てた 映画はパノラマ島とごちゃ混ぜ)

『暗黒星』

『盲獣』

(乱歩が失敗作の太鼓判を押した)

『化人幻戯』

(戦後に書かれた、乱歩唯一の本格ミステリーといわれている)

 

ほとんどに明智小五郎が出ます 一部北見小五郎とか明智とは違うのも出ます

 

あと少年探偵団はジュブナイルというくくりでシリーズがたくさん出てます

 

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 小林少年のフルネームは小林芳雄

         © POPLA  Pudlishing

 

色んな出版社のがあるんでどれ買おうか悩むかもしれませんね

 

どの本の裏ページには大抵、現代と照らし合わせると相応しくない表現が見られるけど時代背景とか作者の創作品であることを考慮して大方底本通りしてます、みたいなことが書かれています

 

角川版とかあります

 

   f:id:kokkoublog:20161226044941j:plain             

               とか  

         『田島昭宇版カバーバージョン』

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               © KADOKAWA

こんなのもありました 今これは古本ぐらいにしかありません

 

春陽堂書店から復刻みたいな形でこういったのが出てます

  

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             (C)Copyright 2014, Shunyodo

 

光文社文庫の江戸川乱歩全集

     

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            © 2016 Kobunsha

こっちは後ろの方に解題や詿釈(注釈)について詳しく書かれていたりします

 

創元推理文庫は当時雑誌連載時の挿絵も載ってます

 

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                                   ©TOKYO SOGENSHA 

当時の空気を味わえて好きという人もいると思いますが、イメージが挿絵に引っ張られるのが嫌という人もいるのでそんな人にはお勧めはできません

しかもなに描いてあるあるか分からないのもあったり

 

とにかく色んなとこから出版されてます

 

まあ超ロング&ベストセラーで度々ブームになったりする乱歩作品ですからねえ

 

色々買って読んでみるのもありかもしれませんが

 

 まあ長編は結構乱歩の短編読んでからの方がお勧めですね

結構濃いんでまずは有名どころから

 

乱歩作品に分かりやすくて特徴的な軽い口触りの文章に、世間のおどろおどろしいイメージと少しギャップを感じるかもしれません

 

でも、それもまた演出

 

そうしてあっという間にのめり込まれるのです

 

是非、この年末に妖しき耽美の世界を堪能してもらえたら幸いです

 

あと二十面相は子供向けで乱歩がはっちゃけて大胆どころか二十面相もトリックも飛びに飛びまくってぶっ飛んでいた

 

だからおかしな昭和時代、便乗も今以上

 

『ソウル怪人二十面相』 アーリー・バード・シンジケート

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  ©Sony Pictures Entertainment Japan lnc.

 

昭和特有のアホミュージックレコード

Performanceの『Dynamite Dragster』のメロディになぜかアホなセリフ付けた

 

タッタラッタ・タ・タ・タ・タタッター ♪

ウーア~ ソウル~ カイジン~ ニジュウメンソウ~ ♪

「二十面相がカリブの涙を盗んでホラアナに逃げました」

「いいんだ小林くん、今回は放っておこう」

「どうしてですか先生!怪人二十面相ですよ!」

「だって…ホラアナがこわいんだもん」

 

二十面相 「ハッハッハッハ だらしないねえ明智くん!」

 

・・・・・・

 

うん、乱歩はぶちキれていい